建設工事費は、どの段階で決まるか、ご存知ですか。設計完了時でしょうか。工事契約時でしょうか。・・・違います!建物完成時なのです。しかし、それまでに建築家は、建築主の予算に合わすために、色々な工夫と調整をしていくのが一般的です。
設計段階では、面積・構造・設備機器・仕様等で、色々調整します。同等品のものであれば、メーカーを変えたり、国産のものであれば、同等品の外国産のものに変えたりして、予算に合うように調整しながら設計を進めていくのです。
そして、基本設計終了時に、予定施工会社数社から見積を取り確認します。これが、概算工事費と言うものです。
建物の基本事項をまとめたものが、基本設計です。それが終了し、予算内で出来そうであることを確認してから、次の詳細事項をまとめる実施設計に入ります。
この段階で設計者は、概算見積書を考慮しながら予算調整し、詳細設計を進め、建築設計図書をまとめていくのです。この実施設計が終了すると、工事予定業者数社を選定し、設計内容の説明を行い、入札を行うのです。
入札後、設計者は、業者から提出されて見積書を開封し、確認・検討・妥当性を加味し、建築主と相談して施工者を決定します。この段階で、予算内に工事費が納まっていれば良いのですが、オーバーしている時が問題なのです。しかし、コストコントロールの能力の高い設計者の場合、オーバーしていても、せいぜい予算の5%以内ですので、一部変更したり、住宅設備機器を施主支給にしたりして、予算内に収めることができるので安心してください。
施工業者が決定すると、現場が始まります。現場では、設計図に基づき、各部の仕上げ・機器類を決定していきます。全て、設計図通りのものであれば、問題はないのですが、あなたは、心変わりをしてしまうのです。それは何故か・・・?
人間誰しも、良いものと粗悪なものを比べていると、必ず良い方を選択するのが常ですよね。建築現場での仕上げ・機器類の選定の時も同じです。そして、結果として予算オーバーとなる。取り付け前なら変更出来るのですが、取り付けてしまってからでは、変更すると、尚高くなってしまいます。それは、取り外すためには、手間がかかるからです。
しかし、コストマネイジメント能力のある建築家であれば、あなたの選択に対し、きっと助言をしてくれ、コストに見合う方にアプローチさせてくれることでしょう。