この種のタイプは、結構悠々自適に、学生生活を満喫して過ごします。特段、勉強が好きでもなく、出来る訳でもありません。赤点さえ取らなければOKです。将来は、決まっているので、楽なものです。
教養課程をなんとか修了し、専門課程に移行します。やっぱり、血は争えないもので、一部に光るものを発揮しだします。いつもというわけではありませんが、カエルの子はカエルなのです。
可もなく不可もなく、いつでもマイペースで、意中の研究室に入れなくても、慌てた素振りも見せずに、卒業していくのです。
卒業と同時に、故郷に帰るのではなく、一度、ゼネコン等に就職します。それも、親のコネでね。当然父親も建築学科を卒業しているので、昔の同級生が、役員をしていますから、人脈豊富なのです。
就職すると、最初は工事現場勤務です。2~3件の現場を終えると、設計部に移動になります。設計部を4~5年勤務して、一通りの事を学び、一人で1物件を任されるようになります。
そろそろ30歳。すると、父親から連絡が入り、「そろそろ帰ってこい!」です。嫁さん候補も見つかり、無事帰還するのでした。
跡取り息子は、故郷に錦を飾り、立派に成長して戻ってきます。最初は部長、平取締役と順調に任務をこなし、40歳前後で、押しも押される若社長です。
地元では名士なので、事務所経営も順調そのもの。住宅設計中心ですが、リフォームもこなし、たまには隣町の老人ホームの設計や、公共建築の受注もあり、所員も増えていきます。
余計なことに、手を出さなければ良いのですが、つい上手い話に乗っかり、騙されてしまうケースもあるようですね。悠々自適な生活をおくり、何一つ苦労もせずに過ごしてきたのですから、赤子の首を捻るほど簡単だったでしょう。